正宗怪談会2013 お疲れ様でした!
短くてあっという間だったβ4ですが、日曜日に「正宗怪談会2013」が実施されました!
あまりにも短い期間だったオープンβという事もあって、どれだけの人が集まるか未知数でしたが、結果としては多くのプレイヤーが参加してくれましたね!ヽ(´▽`)ノ
上のSSはイベント開始時の集合写真なんですが、この後もどんどん参加者が増えていきました。
久々に賑やかなユーザイベントに参加できて楽しかったですよー!(*´∀`*)
エモ合わせで…って事で、ジャンプで合わせてみたんですが…って、ぜんぜん合わないww
とりあえず一番多く浮いてそうなSSを選んでみましたw
いやぁ、ジャンプでエモ合わせは至難の業ですなぁ〜。(*´∀`*)
さて、本題の怪談会ですが。
当日披露された怪談のまとめページが、ベアさんの日記で紹介されてますので、要チェ〜ック!!
そして…。
実は、当初私も語り手で参加する予定だったんですが…。
ちと最近、リアルの方で仕事が忙しくて、連日残業状態だったので、うまく怪談をまとめることができず…。
そして、β4が始まってからは、テストに忙しくて以下略。 (おぃ
という事で、披露する怪談が完成せず、結局、聞き手に回ることになりました…。orz
…が!
とある方のつぶやきをヒントに、怪談をひとつ考えてみました。
話し手での参加をドタキャンしてしまったお詫びに、ここに公開いたします…。
創作怪談の題名は、「蝿ミニオン」です…。
それでは…ドウゾ…。('д')
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ザシュッ!
『ギギャァァァァーッ!!』
耳障りな断末魔を撒き散らしながら、醜い巨体が崩れ落ちた。
「ふえぇ〜。やっと倒したー!」
「き、キモかった…」
「おつかれさまー! ナイトさんが来てくれて助かりましたよ〜!」
通りすがりに出くわした『プリンス・オブ・ペスト』にトドメを刺した俺に、女性だけのパーティの面々が労いの言葉をかけてくれた。
少々不自然な笑みを浮かべてしまいながら、剣に付いた魔物の体液を振り払う。
気恥ずかしくなってしまい、急いでこの場から離れようと、チョコボホイッスルに手を伸ばした。
その時。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…。
地の底で巨大な何かが蠢くような、不気味な地鳴りが森に響き渡った。
「またエーテル震かなぁ?」
「う〜ん、そうかもね〜」
「なんか、最近多くなってきてない?」
「そういえば、この前の大きなエーテル震でさ、テレポしたまま行方不明になった人がいるんだって…」
「えー!? それチョット怖いよぉ…」
ペスト討伐に加わっていた、ララフェルとミコッテが不安そうに顔を見合わせていた。
5年前、エオルゼアの地に未曽有の被害をもたらした第七霊災。
ダラガブから出現した蛮神の所業により、地形は大きく変わり、気候が激変した。
ただ、その「激変」は、その蛮神だけがもたらしたわけではないそうだ。
学者たちは「エーテルの乱れ」が主な原因だという。
当時頻繁に起こっていた地震や地鳴りもそのせいらしい。
そして、5年経った今も、時折、かの霊災を思い出したように、エオルゼアの大地が発作を起こす…。
「うわ! なにこれ! キモっ!!」
褐色のヒューラン娘が、何かを投げ捨てながら叫んだ。
ふと足元に目をやると、それと同じ「モノ」が転がっていた。
「蝿の…ミニオン?」
どうやら、プリンス・オブ・ペストを倒した時にドロップしたらしい。
そういえば、ミニオンの登場も霊災後のエオルゼアの変化のひとつだ。
どういう仕組みなのか、そして、いつ頃から流行り出したのかわからないが、今は多くの冒険者が、様々なミニオンを引き連れている。
しかし…こいつはどうだ。
ちょっとした興味本位で、拾った「蝿ミニオン」を呼び出してみたが…。
確かに、気持ち悪い。
これは女性には…いや、誰にでも受けは悪いだろう。
さすがに俺も、好んでコイツを引き連れたくはない。
だが、忙しなく手足を擦り、不自然に大きな頭を左右にかしげながら飛び回るミニオンを見つめ、その不遇であろう境遇に憐れみを感じてしまったのか、思わず苦笑いを浮かべてしまった。
『ちょ、ちょっと! みんな! た、大変!! 大変だよーッ!!』
突然、リンクシェルからけたたましい叫び声が聞こえた。
拠点のウルダハで何かが起こったらしいのだが、連絡を入れてきた当人がひどく慌てていて、何を言っているのかよくわからないない…。
拠点を離れている他のメンバーも、連絡主をなだめて話を聞こうとしたが、まるで要領を得ない。
結局、皆、何が起こったのか把握できなかったので、とりあえずウルダハに集まろうという事に。
私もウルダハに向けてテレポを唱え始めた。
転移魔法の詠唱を終え、エーテルの流れと一体になる感覚が身を包んだその刹那…。
ゴゴゴ…ゴゴッ! ゴゴゴッ!! ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
今までに感じたことのないような激しいエーテル震!!
テレポは既に発動し、エーテルの流れに身を任せるしかない。
いつもなら一瞬の移動が、今回はやたらと長く感じる…。
しかも、普段なら感じた事はない、激しい揺れも感じている!
尋常ではない状況で混乱した思考の中、先程のミコッテの会話が脳裏をよぎった。
「大きなエーテル震で、テレポしたまま行方不明になった人が…」
不安が加速度を増して膨らみ、それに反比例するかのように、意識が薄れていった…。
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「キャーーーーッ!!」
耳をつんざく悲鳴が聞こえ、我に返った。
気が付けば…エーテライトらしき光がぼんやりと見える。
ここは…ウルダハ…か?
助かった…。
どうやら、次元の狭間に放り出されることは避けられたようだ…。
どれだけ長い間、エーテルの流れに乗っていたのだろうか…。
まるで、ハイデリンをぐるぐると周回したようにさえ感じる…。
それにしても…頭が痛い…意識が朦朧とする…。
エーテル酔いにでもなったのだろうか…。
「イヤーーーーッ!!」
「ヒイイィィィッ!」
周りで悲鳴や怒号が聞こえる。
なにやら尋常ならざる状況のようだ。
やはり、ウルダハで何かが起こっているのだろうか?
「な、なんだ!こいつは!!」
「ち、近寄らないで!」
「バケモノッ!!」
…何か、おかしい…。
気が付けば、周りの人間たちは、私の方を見ているようだ…。
しかも、恐怖にひきつった顔で、大声を張り上げている…。
この状況は…なんだ?
そういえば…
あの、蝿のミニオンは…。
ど こ へ … 消 え た ?
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♪ ♪ ♪ 本日の1曲 ♪ ♪ ♪
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