ダビング10なんてイラネ
6月2日に開始されるはずだったダビング10が延期になって、総務大臣が「五輪前に解決を」なんてコメントする事態にまで発展してますが…。
正直、私個人としてはダビング10なんてどうでも良かったり。('д')
ダビング10の最大のメリットは「ムーブ失敗時のコンテンツ消失リスクの低減」くらいっしょ? あとは「複数機器へのプレイスシフト」が可能になるくらい?
「1回しかできなかった事が、10回もできるようになるYO!ヽ(´▽`)ノ」
…なんて言われても、「永久的なコンテンツの保存」という目的に関しては、子をいくら増やしたとしても孫が出来ない限りは達成出来ないし、「自由な編集」に関してもほとんど利益をもたらさない。DVDにムーブした番組をBlu-rayにまとめたりとか、1層メディアに記録した番組を編集して2層メディア(さらには将来的に導入されるかもしれない多層メディアや新規格のメディア)にまとめたりする事も、ダビング10が導入されたところで不可能なのは変わらない。
#当初、機器メーカー側が提唱していたEPNなら可能なのにねぇ…。
だいたい、ダビング10のメリットを最大限に享受するためにはオリジナル(親)を残した状態でなければいけない。HDDレコーダの場合、HDD自体の故障の可能性もあるからメディアに保存する…という面もあるけど、どちらかというとHDD容量が限られてるから、残したいコンテンツはメディアに移してオリジナルは消す…って運用の方が多いっしょ? で、オリジナルを消した時点で、運用としてはこれまでのコピーワンスと変わらなくなる…。
そんなこんなで、ダビング10はコピーワンスよりほんのちょっとだけマシ…程度にしか思えんのデス。
というか、コピーワンス(正確にはCOG)の運用を変えてごまかしただけのダビング10が既成事実化してしまうと、より自由度の高いEPN導入なんてかえって遠ざかるだけのような気がしますヨ。なもんで、どちらかというと、ダビング10が白紙に戻ってEPN導入の議論が再び巻き起こるくらいの変化が欲しいところ。とはいえ、ここまでのすったもんだの経緯を見る限りは、どう転んでもそういう方向には向かないでしょうけどね…。orz