ウェブログとブログ、ついでにハッカー
「狭義の意味の『ブログ』と、広義の意味の『ブログ』」と書いて、ぱっと説明できる人がどのくらいいるだろう。
同じようで同じでない例えではありますが、「一般的な意味での『ハッカー』と、本来の意味の『ハッカー』」についても。
ブログ(Blog)とは、元々ウェブログ(Weblog)の略称なのだそうで。
IT用語辞典のサイト「e-Words」によれば、「ウェブログ」とは "日々更新される日記的なWebサイトの総称"
なのだそうですが…。確かに log と言う単語は、「航海日誌」という意味も持つけど、日記て普通「diary」だよなぁ…。やっぱり、Weblog で言うところの log って、コンピュータ用語(今風に言えば「IT用語」か?)のログだと思うのですが。
まぁ、IT用語の「ログ」だとしても、時系列を追って記録が蓄積されていく物なので、確かにウェブの世界を見渡せば、日記的なものが多いのかな。けど、それだと余計に、(いわゆる)ブログ登場以前のトラディショナルな日記サイトとどう違うのかと…。
いやまぁ、システムとして違うのは理解できるんですよ。個人的に「これまでと違う」と感じる部分は「トラックバック」かなぁ〜。そこだけは確かに新しさを感じましたが。逆に言えばそこだけ。「直接HTMLを書きまくる(テキストエディタを使う)」「HP作成ツールを使う」「BBSを流用する」「日記用CGIを使う」「ブログツールを使う」…使う道具の差はあれど、結局の所、ウェブページを生成して公開するという目的は一緒なはずで。だから、ことさら「ブログ」だけが、違う物として広まっていくのに、ちょっと違和感を覚えるのでありマス。
「ブロガー」というと、ブログツールを使って(狭義の)ブログを運営している人を指すものと思う。(実は、Googleが提供しているツール…というかサービスの固有名詞も「Blogger」だったりしますが) これもトラディショナルなウェブページを運営している人とは区別されるわけだけど、先に述べたように、「使う道具が違うだけ」で、「目的を同じくする者」が区別して呼称されるのには、やっぱ違和感を覚えるのデス。
で、「ハッカー」。最初に「同じようで同じでない例え」としたのは、「ブログ」に関しては「意味の取り得る範囲」による違いだったのに対し、「ハッカー」は単純に「意味の取り違え」である点から。
私は昔からハッカーになりたいと考えていた。もちろん、本来の意味でのハッカー。それが、いつの頃からか、ハッカーと言う語の意味が「クラッカー」を指すようになり、かなーり嫌な思いをした。私は今でもハッカーに近づきたいと思ってますが。
他にも「ホームページ」とか「サイト」とか。本体の意味とは微妙に(あるいは完全に)異なる意味で広がってしまった語は数多いんですが。まぁ、言葉は生き物、時代による定義もあると思うので、私の様に「本来の意味」にこだわるのは原理主義でしかないんでしょうねぇ…。
で、またも論点ずれますが、「Web 2.0」ちゅー言葉も好きじゃないんですよねぇ〜。( ̄▽ ̄;ゞ この「Web 2.0」なる言葉を創出したのは、かのティム・オライリー氏だった…っちゅ〜のも、私としてはかなりの衝撃だったりするのですが。('д')